BIANCHI OLTRE XR3 DISC 2020年モデル
ロードバイクバイヤーからの一言メモ
・2020年と新しい年式のモデル
・ディスクブレーキ仕様
・一部アルテグラカスタム
バイクの基本的な構成はコチラ
メーカー:ビアンキ
フレーム:オルトレXR3
発売年:2020年
シフトブレーキバー:SHIMANO105 ST-R7020
フロントディレイラー: SHIMANO105 FD-R7000
リアディレーラー: SHIMANO105 RD-R7000
チェーンリング:SHIMANO ULTEGRA 11S 50-34
ブレーキ:SHIMANO105 DISC BR-R7070
ホイール:FULCRUM RACING 618 DB
タイヤ:vittoria RUBINO PRO GRAPHENE 2.0
サドル:fizik ANTARES R7
OLTRE XR4とXR3の違いを知る
OLTRE XR3は、フラグシップモデルのOLTRE XR4をベースに製作されたミドルグレードモデルバイクです。
具体的にどの辺りが違うのかを自分なりに比較・考察しました。
製作経緯
ビアンキはワールドチームのロットNLユンボが使用していた事でもお馴染みです。(2019年からはチーム・ユンボ・ヴィスマ(Team Jumbo-Visma)にチーム名が変わり、2021年からサーヴェロ社:Cerveroのバイクを使用。チーム名がコロコロ変わるので覚えるのが大変…)
個人的にORTLE XR4=ロットのログリッチが乗っていたバイクという印象が強いです。
ORTLE XR4をベースにミドルグレードバイクとして2017年に発表されたのがORTLE XR3です。
ナンバリングは若いですがXR3が後発です。
素材
一口にカーボン素材と言っても、その中にもグレードがあります。
OLTRE XR4 に使用されている素材は”超高弾性率タイプ炭素繊維”(UHMタイプ:ウルトラハイモジュラス)
OLTRE XR3 に使用されている素材は ”高弾性率タイプ炭素繊維”(HMタイプ:ハイモジュラス)
どう違うの?っていう話ですが、UHMの方が変形しにくい素材です。カーボン素材のパラメータ値として、弾性率と強度があります。
弾性率:力を加えた時に形状を保てる力。
強度:力を加えた時の壊れにくさ。
ロードバイクのフレーム的に言うと、このようにいう事が出来ます。
弾性率が高い=剛性が高いフレーム。 |
強度が高い=壊れにくいフレーム。 |
ちなみ、UHMでもHMでも強度の基準は同レベルです弾性率が、弾性率の数値でグレードが違ってきます。
UHMを使用したXR4は剛性が高く硬い乗り心地なので、プロレーサーやトレーニングをしっかりと行っているサイクリスト向けのまさにハイエンドクラスと言えます。
一方、HMを使用したXR3は比較的マイルドな乗り心地になる為、ホビーレーサーや週末ライドを楽しむサイクリスト向けのミドルグレードクラスと言えます。
余談ですが、キャノンデールはハイモジュラスの事をHI-MOD(ハイモッド)と表記していますね。
形状
ヘッドチューブ
2台のジオメトリーを比較してみると、XR4の方がXR3よりもヘッドチューブが5㎝短い事が分かります。
ヘッドチューブが短いという事は体の前傾角度が深くなる為、それだけ姿勢をキープ出来る体幹の筋肉が必要となります。
フロントフォーク
XR3がストレートフォークに対して、XR4は前方向にベント(曲がっている)しているフォークです。
快適性や振動を吸収する為に、後ろにベントしているフォークを見かける事もあります。
フォークに角度を持たせる事で、BB(ボトムブラケット)から前輪の軸までの距離=フロントセンターが変わってきます。
一般的にフロントセンターが長いと車体が安定しやすくなり、逆に短くなると操作性が高まってきます。レースにでて急なハンドル捌きが要求されるケースには向いていると言われています。
XR4ではフォークを前にベントさせる事で操作の反応性が高まる事を目的としていると思われます。
やはり、ここでもXR4がピュアレーサー向け、XR3が一般サイクリスト向けという事が言えそうです。
ハンドル
画像を見比べてみるとハンドル周りの違いも一目瞭然。
コラム、ステムといったハンドル周りのパーツが別物です。
ダウンチューブにケーブル収納するだけでも全然スッキリ見えますが、XR4のようにケーブル類を完全に収納すると段違いにイケてるルックスです。
もちろん見た目だけでなく、空気抵抗の削減にもなるので速さを求めるバイクであれば欲しいギミックです。
比較まとめ
2台を比較してみると、レースユースのOLTRE XR4を、より多くの人に向けて再設計したバイクがOLTRE XR3というのが分かります。
カウンターヴェイル(COUNTERVAIL)
体験を楽しみにしていた機能がビアンキの誇る”振動除去”システムのカウンターヴェイルです。
振動軽減とか振動吸収ではなく”除去”です。
“「Countervail®(カウンターヴェイル)」(特許取得品)とは、振動を除去する他に類を見ない革新的な素材です。 マテリアル・サイエンス社と共同開発することで生まれたこのBIANCHI CVシステムは、独自のカーボン繊維構造と粘弾性を持ち、 フレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去することができます。” ビアンキ公式HPから引用
簡単に言うとフレームの中に振動を除去する層がある。という事です。
買取成立後、敢えて舗装の悪い道路で試乗してみましたが、
・振動が少ない
・タイヤをとられる感じがない
→操作性が安定していて良い!(分かりにくいインプレですいません。。)
振動が少ないって事は、体の疲労蓄積も軽減されるので長い距離を走る時により恩恵を受ける事が出来るんじゃないでしょうか。
乗り換え候補リストがまた1つ増えました。
比較まとめ
XR4がハイエンドクラスでレースに出場するような方に向けたバイク。
XR3がビアンキのハイエンド技術をより多くのサイクリストが体感できるバイク。
と言った感じでしょうか。
クランクがアルテグラにカスタムされています
こちらのバイクはクランクをアルテグラにカスタムされています。
という事で、今回は105とアルテグラのクランクを比較・研究してみます。
重量
105 FC-R7000
重量:713.4g (50-34T) 742.6g (52-36T) 757.8g (53-39T) |
※Tというのはギアの歯の枚数です。50-34Tは、アウターギア(大きい方のギア)に歯が50あり、インナーギア(小さい方のギア)に歯が34ある。という事です。
歯数が多ければギアも大きくなるので重量も増えています。
ULTEGRA FC-R8000
重量:668g (46-36T) /674g(50-34T) /681g (52-36T) /690g (53-39T) |
R8000シリーズは2017年に発表された、シマノのロードバイクコンポーネントのセカンドグレードです。
105と比較してみると、同じ50-34Tで39g、52-36Tでは61g、53-39Tでは67g軽量化されています。
ULTEGRA FC-R8100
ついでに2021年に販売開始された8100シリーズも見てみます。
700g (50-34T) /711g (52-36T) |
2021年のモデルチェンジではデュラエースもアルテグラも重量が重たくなりました。クランクアームが折れる事への対策として、剛性を上げた為でしょうか。
お値段
アマゾンのSHIMANO公式ストアの価格を比較していきましょう。
シリーズ | 販売価格 |
105 R7000 | 17,185円 |
ULTEGRA R8000 | 30,103円 |
ULTEGRA R8100 | 34,881円 |
値段はチェーンリングやクランク長によって変動しています。
105とアルテグラ(R8000)の価格差が13,000円で39~67g軽くなるから、1g軽くするのに333~194円必要という事になります。これを安いと思うか高いと思うかは貴方次第です。
中古パーツも出回っていて、ヤフオク!では105 R7000が12,000円ぐらい、アルテグラ R8000が22,000円ぐらいで取引されています。
パーツの中でも高額なクランクセットのカスタムは査定額アップのポイントですよ!アピールをお忘れなく。
他のパーツも見ていきます
フレーム
弓なりに湾曲したトップチューブで地面からの振動を軽減します。
ホイール
フルクラムのディスクブレーキ用ホイール「 FULCRUM RACING 6 」と同等のホイールにチェレステカラーがあしらわれています。
フルクラムのホイールは数字が小さくなる程、性能が良くなります。
現在のラインナップは6→5→4→3→ZEROです。
ディスクブレーキ用で言うと「6」はエントリータイプのホイールです。
重量は前後セットで1730gです。
※かつてはFULCRUM RACING 1もラインナップにありました。 FULCRUM RACING 2があったかどうか不明です。
ディレイラー
ディレイラーはフロント・リアともに105です。目立つスレキズがあります。
ディスクブレーキ
毎度お馴染みの SHIMANO105 DISC BR-R7070 です。
2020年頃からディスクブレーキモデルが増えてきており、リムブレーキからディスクブレーキに乗り換えを検討中なんて方も多いのではないでしょうか?
とは言え、新車を買おうと思うと半年~1年待ちなんてのは当たり前ですから、なかなか簡単には乗り換えも出来ないです。
状態の良い中古のディスクブレーキ車は需要が高まっています。
シートポスト
シートポストは、振動吸収性を高める為にXR4に比べるとやや細めに設計されています。
サドルもチェレステカラー!ちょっと剥げているのが惜しい。
まとめ
・2020年と新しい年式のモデル
・ディスクブレーキ仕様
・一部アルテグラカスタム
あ。査定ポイントと言いつつ、チェレステカラーに全く触れていない。。
チェレステ=青空という意味のビアンキを象徴するカラーです。
人気のカラーなので需要が高いです!
エントリーモデルのビアニローレ7だと、黒よりチェレステの方が買取相場は高いです。
よし。これで一応、査定ポイントに全部触れたという事で今回はここまでにします。
ありがとうございました。
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