ここ最近、20代の男性のファッション(Tシャツにパールネック)を見かけることが多くなりました。
パールと言えば、冠婚葬祭のイメージしかないので、衝撃を受けた少々年上の私し・・・
「パール売れますか?」と宝石や貴金属を買取の際にお問合せ頂きますが、もちろん買取可能です!
パールと言えば「田崎真珠」が有名ですが、ここではパール全般の特徴や買取相場について説明します。
高額買取のポイントなどもまとめているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
パールの特徴と価値
パールの大きな特徴は、その形と色。球体、楕円型など多くの形がありますが、そのなかでも真っ白な球体の真珠は「花珠」と呼ばれ、カットや研磨をしなくても美しい宝石として重宝されています。
白のほかにもゴールドやクリーム色、ピンク、黒などの色が存在しており、アコヤ貝や白蝶貝、黒蝶貝などから採取されます。天然ものではコンクパールなどコンク貝から採れるものもあります。
パールには透明度はほとんどありません。一般的に光沢があり「テリ」と呼ばれる光の干渉現象が起こります。「テリ」は査定の重要ポイントで、キレイなテリをもつパールほど高値がつきやすいようです。
もともと真珠は二枚貝や巻貝の内側に偶然に生まれたものですが、質・量を安定させるため100年以上前に「養殖真珠」がつくられました。養殖真珠は今や真珠のアクセサリーとして需要が高い品です。
一方で供給量が多いため、ほかの宝石と比べるとパールの買取相場は低く、買取値が付かないこともあるようです。
パールの査定・鑑定のポイント
パールの査定・鑑定ではサイズ・形・巻き・色・テリ・キズの6つの項目が重視されます。
どのようなパールが高評価につながるのでしょうか?
- サイズ:サイズは大きいほど良しとされています。9mmを超えるパールは希少性が高いため、高値で取引されます。
- 形 :一般には円形のラウンド型が良いとされており、真円(球)に近いほど価値が高くなります。
- 巻き :真珠層の厚さのことを「巻き」といい、この巻きが厚く、層の表面が滑らかなものが良しとされています。
- 色 :種類によって好まれる色合いが異なります。アコヤ貝はピンクに近い白、黒蝶真珠はピーコックカラー(緑+赤がかった黒)が高評価。また、ゴールドやピンクは希少価値が高く、高額で取引されます。
- テリ :テリとは、パール表面の光沢からなる光の干渉現象のこと。顔がハッキリと映るほど光沢があるものはテリも強く、買取価格も高くなります。
- キズ :ほとんどのパールにはくぼみや突起などのキズがあり、それらの大きさや場所、数などで評価が左右されます。キズが小さく少ないものほど良質なパールです。
パールの価格相場
大きさ | 買取価格(目安) |
6.5-7mm | ~3.000円 |
7-7.5mm | ~5.000円 |
7.5-8mm | ~25.000円 |
8-8.5mm | ~30.000円 |
8.5-9mm | ~45.000円 |
9-9.5mm | ~70.000円 |
パールを高額で売るには
★こまめにお手入れをする★
パールのアクセサリーをより高額で売るには、保存状態が重要になります。パールは経年劣化しやすいため、放っておくと色や透明度が落ちてしまいます。きちんと手入れをしていないと、みるみるうちにキズが増えたり光沢が失われたりしてしまい、査定額が下がっていきます。特に光沢や「テリ」と呼ばれる光の干渉度は大きく査定に影響するので要注意です。使ったあとは専用のクロスを使用して、汚れを優しく拭きとってあげましょう。
また、パールは非常に酸化しやすいため、紫外線にも注意が必要。できるだけ暗い場所で、キズが付かないよう硬い貴金属とは別に保管しましょう。
★汚れを綺麗にする★
宝石の輝きが美しいほど、買取額も当然高くなっていきます。長年使用していたジュエリーは表面に汚れが付着している可能性が高いので、査定に出す前にやわらかいタオルで優しく汚れをふき取ってあげましょう。