日本、そして世界にはたくさんのジュエリーブランドが存在しますよね。たくさんあるジュエリーブランドの中でも特に有名なのはティファニーやカルティエ、ブルガリなどではないでしょうか?今回はそんな世界中に存在するジュエリーブランドの中でもついて簡単にご紹介させていただこうと思います。
世界5大ジュエラー
- ハリー・ウィンストン (HARRYWINSTON) アメリカ
- ティファニー (TIFFANY&Co.) アメリカ
- ヴァンクリーフ&アーペル (Van Cleef&Arpels) フランス
- カルティエ (Cartier) フランス
- ブルガリ (BVLGARI) イタリア
どれも一度はその名前を聞いたことがあるブランドではないでしょうか。上記の5つのブランドは「世界5大ジュエラー」と呼ばれ、世界中で、高い人気と評価を集めているブランドになります。ここからは5大ジュエラーについて簡単にご紹介していきます。※ちなみに「ジュエラー」とは宝石商や宝石職人のことを表します。
◆ハリー・ウィンストン
創業:1932年 本社:アメリカ 創業者:ハリーウィンストン
アメリカ・ニューヨークに本社を構えるハリー・ウィンストン。その最大の特徴と言えばやはり「ダイヤモンド」への強いこだわりではないでしょうか。石の選別には厳しい基準を設けていて、最高品質のダイヤモンドを使った高級ジュエリーを取り扱うことから、ついた異名が「キング・オブ・ダイヤモンド」。歴史的な宝石を多数所有してきたことでも有名で、1952年発行のライフ・マガジン誌では「ハリー・ウィンストンは歴史的価値のある宝石を英国ロイヤルファミリーに次いで世界で2番目に多く所有している」という記事が掲載されたほどです。そのことからも宝石にかける類稀なる情熱がわかりますね。
そのハリー・ウィンストン最大の発明と言えば「クラスターセッティング」。ラウンド・ブリリアント、ペアシェイプ、マーキースカットなど、異なるカットのダイヤモンドを立体的に組み合わせ、繊細なプラチナの爪で留めることでどの角度からも輝くという特徴をもつこのセッティングは、開発されて70余年経つ今でも高級ジュエリーのセッティングとして利用されています。
代表作品:クラシックリング、リリークラスターetc
◆ティファニー
創業:1837年 本社:アメリカ 創業者:チャールズ・ルイス・ティファニー、ジョン・B・ヤング
5大ジュエラーの中で最も歴史が古いのが、このティファニーです。ティファニーの特徴の一つに価格帯の広さが挙げられると思います。高級ジュエリーブランドでありながら手ごろな価格帯のシルバーアクセサリーなどを発売するのは5大ジュエラーの中ではこのティファニーだけではないでしょうか。そのため若者もティファニーブランドを入手しやすいことから幅広い層に支持されているとも言えます。日本での知名度はジュエリーブランドとしてはNo1と言っても過言ではないでしょう。
ティファニーと言えば1番最初に思いつくのは「ティファニーブルー」と呼ばれるシンボルカラーですね。実はそれ以外にもティファニーを代表する発明があります。それが「ティファニーセッティング」です。ティファニーセッティングをわかりやすく言うと「立て爪型の指輪」ですね。立て爪型の指輪は今ではどこのブランドでも発売されていて、ダイヤモンドを1番輝かせるセッティングともいわれています。これは立て爪の構造上、ガードルよりも下、パビリオン部からも光を取り込める為だと言われています。このセッティング方法を1番最初に発明したのがティファニーだったとのことですね。
代表作:オープンハート、アトラス、ソレスト
◆ヴァンクリーフ&アーペル
創業:1906年 本社:フランス 創業者:アルフレッド・ヴァンクリーフ、シャルル・アーペル
フランスに本社を置くヴァンクリーフ&アーペル(以下VCA)は唯一、世界5大ジュエラーとは別に「グランサンク」の1つにも数えられるブランドです。(※グランサンクとはフランス・パリのヴァンドームに販売店を持つ5つのジュエラーの総称。VCAの他にブシュロン、ショーメ、メレリオ・ディ・メレー、モーブッサンが該当します。) VCAの特徴として挙げられるのはやはりそのデザイン性ではないでしょうか。その芸術性の高さから世界中で人気を集めています。
そんなVCAのデザインと品質についての強いこだわりを感じられる話があります。それがVCAが設定する5Cです。通常ダイヤモンドにはその品質を証明するための4Cと言われる基準があります。これにVCAは独自でさらに1つ基準を追加しました。それが「Character(キャラクター)」です。VCAはこの4C+1Cを基準に品質を管理しています。それにより最高品質でさらに洗練されたデザインのジュエリーを消費者に提供することに成功していると言えるでしょう。
代表作:アルハンブラ
◆カルティエ
創業:1847年 本社:フランス 創業者:ルイ・フランソワ・カルティエ
フランスの高級宝飾ブランドであるカルティエ。創業して以来、ヨーロッパ中の貴族・王族から愛され、各国の王室御用達のブランドとして有名ですね。その様から当時イギリスの国王だったエドワード7世は「王の宝石商、宝石商の王」と、称しカルティエに最大の称賛を送っています。
そのカルティエ最大の功績が「プラチナ」をジュエリーに使用したということです。プラチナの精錬・加工技術が発見されたのは1803年のことですからジュエリーの素材としてのプラチナの歴史は浅いということが分かります。そんなプラチナに誰よりも早く目を付けたのがカルティエだったんですね。カルティエがプラチナのジュエリーを製造し始めてから、他のブランドがプラチナを手掛けるようになったのは30年近くも後のことだそうです。その間はまさしくプラチナジュエリーはカルティエの独壇場。宝石の輝きを邪魔せず、細かい造形を可能にするプラチナジュエリーは瞬く間にヨーロッパ中の貴族・王族を虜にしていきました。
代表作:ラブ、トリニティ、パンテール、ジュストアンクル
◆ブルガリ
創業:1884年 本社:イタリア 創業者:ソティリオ・ブルガリ
イタリア創業のブルガリですが、特にセレブに人気があるジュエラーとして有名ですね。ブルガリの商号を見たことがある方はご存じだと思いますが、「BVLGARI」というように表記されています。これだと普通に読むとブルガリとは読めないんじゃないかと思いますが、この表記方になったのは理由があります。1884年、ブルガリが創業した際に創業者であるソティリオ・ブルガリはお店を「歴史の古い、昔からある雰囲気にしたい」と考えるようになりました。そこで思いついたのが、店の商号を古代ラテン文字で表記する方法です。古代ラテン文字には小文字と J、W、Uがありません。Uの代わりにVが使用されていたことから「BVLGARI」となりました。
ブルガリというブランド。数あるジュエリーブランドの中でも斬新なカッティング、卓越した色使いで“色石の魔術師”と呼ばれるようになりました。1950年代、当時のジュエリーはそのほとんどがダイヤモンドをメインにルビー、サファイアなどの貴石で1色プラスするのが主流だったそうです。しかしこのブルガリ、当時ハイジュエリーとしてあまり使用されていなかったアメジストやターコイズ、トルマリンなどの「半貴石」を使用し、色をミックスさせてしまうという大胆で画期的な名品をいくつも世に送り出しました。従来の「色石ジュエリー」とは違うそのデザインは世界に衝撃を与えたそうです。
また、この時からブルガリは他のジュエラーではあまり見られなかったカットをハイジュエリーで使うようになりました。それが「カボションカット」です。それまでのカボションカットは内包物の多い色石で使うカットという立ち位置でした。しかし、「色石の魔術師」は半貴石と、貴石のミックスという新しいジャンルに挑戦する際このカボションカットに目を付けたのです。
代表作:ブルガリブルガリ、B-zero1(ビー・ゼロワン)、アレグラ
終わりに
ここまでいかがだったでしょうか?今回はジュエリーブランドの中でも「世界5大ジュエラー」と言われる5つのブランドについて簡単にご紹介させていただきました。今回は都合上、5つのブランドに絞って紹介いたしましたが、世の中にはまだまだたくさんのジュエリーブランドが存在します。日本にもミキモトや田崎など世界に誇れるジュエリーブランドがあり、奥の深い世界であることは間違いありません。
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