思わず二度見してしまう!みんなに愛される名作アニメ、日本のポップアイコンとして世界でも人気を集めるドラえもんと、「グッチ」のスペシャルコラボレーションが、2021年新年早々にモード界に進出。遊び心たっぷりの意外すぎるコラボに話題沸騰中。下記は今年の干支である「丑ドラ」。
そんなラグジュアリーとポップカルチャーが融合した「グッチ」をより詳しく知るべく、これまでの歴史についてご紹介しましょう!
GUCCI(グッチ)の歴史について
世界に数あるファッションブランドの中でも、元祖的な存在と言われている「グッチ」。対で組み合わせた「GG」のダブルGのロゴ。この「GG」のロゴに気品を感じて、「グッチ」に憧れを感じる人も多いでしょう。私もその一人です。製品のカラー使いにも、優雅な淡い優しさを感じ、最上の伝統を生かした最上の品質に魅了され、長く愛され続ける人が多いブランドです。今から約100年前に創業して以来、著名人も含め多くの人々に愛され続けているブランドです。そんな「グッチ」ですが、会社の立ち上げからこれまで、どのような歩みを送ってきたのでしょうか・・・?
「グッチ」の創業者であるグッチオ・グッチは、1881年にイタリア・フィレンチェで生まれました。
父親が小さな会社を経営していたものの、グッチオ自身は機関助手として、蒸気船で働きながらイギリスへ渡り、ロンドンで最高級のサボイ・ホテルに就職します。そして、そこを訪れる英国貴族たちに接するなかにと接しているうちに身に着けたエレガントさにあり、自然と彼らの価値観などについて知ることになります。このときの経験は、後に立ち上げた「グッチ」の製品作りに役立ったと言われています。その後、グッチオは1901年に故郷のフィレンツェへ戻りますが、第一次世界大戦時に徴兵されます。そして、終戦後に再び故郷へ戻り、1921年に鞄工房を創業します。
その1年後に「GUCCI」という店名にし、そして、わずか2年後の1923年には2店舗目をオープンしました。
「最上の伝統を最上の品質で、しかも過去のよいものを現代に反映させる商品作り」がコンセプト
が支持され、1938年には新たな店舗もオープンしました。
グッチ創業当初は、職人手作りの皮製品を主に扱っていましたが、1939年に第二次世界大戦が始まると、皮革製品の製造が統制され始めてしまいます。そこで、この時期に代用として使ったのが、コーティングをしたキャンパス地。この製品の配色が、幸運にも人気を博すのです。
1947年には、「バンブーハンドル・ハンドバック」が登場します。これは、戦後の経済統制のためにイタリアで牛革が不足していたことから、バッグのレザー部分を少しでも減らせないかという考えにより、ハンドルを竹製にしたと言われている製品です。これも、後にグッチ製品のアイコンとなるほどに、大ヒットをすることとなります。こうして世相の影響を受けつつも、その度にアイデアを駆使して乗り越えていき、徐々に人気ブランドとして成長していきます。
2代目のアルド・グッチがニューヨーク支店をオープンした1953年夏に、グッチオは死去します。しかしその後、パリやロンドンといった世界の主要都市に出店した1960年代には、オードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーといった女優たちがグッチを愛用したことで、シックなハリウッドスタイルの代名詞的なブランドになっていきます。さらに、元アメリカ大統領のJ.F.ケネディの妻であるジャックリーン・ケネディも、グッチのバッグを愛用していたと言われています。そして1966年頃、後にアイコンの一つとなる「フローラルシルクスカーフ」を、グレース・ケリーのために作成。
1960年代の終わり頃からは、現在のグッチ・モノグラムの起源となる「GG」マークを採用。これは、創始者グッチオ・グッチの頭文字からデザインされたものです。これは、世界で初めてデザイナーの名入りの商品を販売しました。
1970年代には、香港や東京という極東まで出店。アルドの代で店舗数は500にまで増え、世界的なブランドへと成長します。
このように、高級ブランドとしての地位を築いた「グッチ」でしたが、1980年代になると財産問題など、血族間でのスキャンダルが勃発。さらに、世の不況のあおりに加え、「GG」マークが入った塩化ビニール製品が大量生産されたことによって、ブランドとしての希少価値が失われてしまいました。これらのような複数の理由が重なった結果、「グッチ」は深刻な経営危機に陥ります。その結果、株式のほぼ全てをInvestcorp社に売却してしまいます。
そんな「グッチ」を救ったのは、2人の人物。
一人目は、1989年に副社長兼クリエイティブディレクターに就任した、「ドーン・メノウ」。市場に溢れすぎていた商品の種類を絞った後に発表した、現代的な要素を加えた伝統的なバックが、世界的に話題となります。
二人目は、1994年にクリエイティブディレクターに就任した「トム・フォード」。時代に合わせた製品を次々に生み出したことで、倒産の危機を脱出。こうして「グッチ」は、再び世界的な人気ブランドへと返り咲きます。
そして、「グッチ」が日本に進出してきたのは1960年代のことでした。
現在も多くの人々がバックなどの製品を愛用している「グッチ」。近年では、2011年にPPR(現ケリング)によって買収され、100%子会社化となるなど、創業から現在に至るまで、困難という名の波に何度も煽られ、その度に乗り越えていきました。そういう意味では、世界に数ある高級ブランドの中でも、より底力を持つファッションブランドと言えるのではないでしょうか。
人気の高い製品の6つをピックアップ
「グッチ」の製品は、財布、バック、時計、ネクタイ、サングラス、長靴と幅広いアイテムが揃っています。デザインもシンプルなものからパーティ向きのきらびやかなもの、普段使いのカジュアルなものまで、多種多彩な素材・色・型の展開に選ぶ楽しみも広がります。シーズンごとに発表されるトレンドを取り入れた商品は、注目度も高く、根強い人気を集めています。
「シェリー」
一度見たら忘れない、赤と緑のラインが入っているクラシカルなデザイン。流行に左右されにくいので、どのようなコーディネートにも合うと評判。
「GGキャンパス」
落ち着きが有るけどどこか遊びごころがあり、「GG」の刺繍が強烈な自己主張をしています。
「バンブー」
個性的なデザインで、第二次世界大戦中に皮革を使うことが難しくなったことから、皮革軽減のために竹を使うという逆転の発想で生まれました。
「グッチシマ」
シックなデザインが幅広い層を魅了するシンプルデザイン。熱によるエンボス加工された「GG」のデザインが印象的ですが、価格帯が高めなこともあり、若い層よりも年配の層から高い人気を集めています。
「ジャッキー」
元アメリカ大統領夫人J.F.ジャックリーン・ケネディ氏が愛用していたことから名付けられたラインで、四角い金具が特徴で、シンプルでどのようなコーディネートとも相性の良さを発揮。
「ソーホー」
上質でやわらかな革に大きめのロゴがぐっと目を引くラインです。落ち着いた色彩が多く洗練されたフォルム
あとがき
今回ご紹介できなかったラインもあります。ご了承ください。グッチ好きな私は今回勉強していくうちに「バンブー」が欲しくなりました。
グッチのご売却(買取)は、各店舗へお気軽にご来店下さいませ。
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